以下は、米国人同協会(HSUS = The Human Society Of The United States)の動物由来の病気が人体に与える影響及び現代における私達人間の動物の利用が伝染病(パンデミック)の引き金となっている現象の専門家、そして「トリインフルエンザ:人類が自ら招いた病原体」の著者であるマイケル・グレガー氏による全世界に蔓延した豚インフルエンザに関する質疑応答です。
「豚インフルエンザ」という呼称が避けられる傾向にあるのは?
豚肉の販売を保護し豚を屠殺し続けるために「豚インフルエンザ」という言葉が避けられる場合があるようです。現在、米国疾病予防対策センター(CDC = The U.S. Center For Disease Control And Prevention)は、豚インフルエンザではなく「豚(から生まれた)由来のインフルエンザ」と呼んでいます。しかしながら「工場式農場(から生まれた)由来のインフルエンザ」と呼ばれる方が的確でしょう。
2005年、中国は、生肉販売によって775名もの死者を生んだ、髄膜炎や難聴を引き起こす重症急性呼吸器症候群(SARS = Severe Acute Respiratory Syndrome)と呼ばれる病気の出現に直面しています。
米国農務省(USDA = The U.S. Department Of Agriculture)は「工場式農場における非人道的な飼育方式による豚のストレス、不十分な換気が原因である。」世界保健機関(WHO = The World Health Organization)は「集中的な飼育方式が豚にストレスを与え、豚の免疫システムを抑制させた。」と非難しています。
米国人同協会(HSUS = The Human Society Of The United States)の動物由来の病気が人体に与える影響及び現代における私達人間の動物の利用が伝染病(パンデミック)の引き金となっている現象の専門家、そして「トリインフルエンザ:人類が自ら招いた病原体」の著者であるマイケル・グレガーは、次のような見解を発表しています。
アフリカで行われていたチンパンジーの食肉処理が HIV の出現に繋がり、アジアにおける生肉販売が(2002年に 775人の死者を出した)重症急性呼吸器症候群(SARS = Severe Acute Respiratory Syndrome) の出現に繋がり、外来ペットの生体販売がアメリカ・ウィスコンシン州で出現したサル痘(さるとう)に繋がっています。
*このニューヨーク・タイムズ(The New York Times)紙の記事を執筆した必要最小限主義(Minimalism = ミニマリズム)コラム担当のマーク・ビットマン(Mark Bittman)は、昨年「How To Cook Everything Vegetarian(従来の習慣を全てベジタリアンに変える方法)」という本を発表していますが、彼は、ベジタリアンではありません。
さらに人間の心理的な不快感や政治的に不評な肉食を減らすという概念を受け入れられる人達には、とても現実的な牛を牧草で太らせる方向に戻すという提案もあります。これは、牧草で牛を太らす方が穀物で牛を太らせるよりも時間と手間が掛かり、肉の生産量が減るためです。“In Defense Of Food(食糧防衛最前線)”の著者であるマイケル・ポラン氏は「穀物の栽培が困難な状況下では、牛を牧草で太らすのが道理だ。」と述べています。
国連の食糧農業機関は、2006年に肉食が環境に与える影響を調査した結果「Livestock's Long Shadow(畜産が及ぼす地球環境への悪影響)」を発表しています。「対立する動物性食品と環境保護団体が調和されるという楽観的な意見があります。両者の要求は、もはや発展途上国に限らず、比較的裕福で中流・上流階級に位置する同じグループの人々によってもたらされています。このような消費者は、既に声を上げて圧力を加える準備が出来ており、避ける事の出来ない価格の上昇を受け入れる意思があるように思えます。」
ジェームズ・ハンセン氏は、NASAのゴッダード宇宙研究所の指導者であると同時に「地球温暖化理論の祖父」と呼ばれ続けています。彼は、長年地球温暖化の防止に取り組んでおり、アル・ゴアや環境保護団体にも頼られ、地球温暖化の懐疑論者の研究発表を覆している人物です。彼の研究発表は、気候変動に関する政府間パネル第二作業部会(Intergovernmental Panel on Climate Change's Working Group II = IPCC)の議長であるジェームズ・マッカーシーのような地球温暖化の大物専門家にも認められています。