「わたし、ヴィーガンと出会う」―北野玲

2007年10月03日21:29  ベジタリアン

こないだのベジタリアンフェスティバルの会場で購入した「わたし、ヴィーガンと出会う」という本を読み終えました。この本には、12人のヴィーガンへのインタビューに加え「わたし、今夜からヴィーガンになる」という小説が掲載されています。具体的なインタビューの内容は、ビーガンになった理由、皮や毛皮を身につけなくなった理由、動物実験のされていない製品を買うようになった理由、無農薬の食品を買うようになった理由、もはや人ごとではない日本の肥満問題、毎日何百万もの人たちが亡くなっている飢餓問題、肉食による環境問題、普段食べている動物たちに出会った後の心境、ビーガンになった時の周囲の反応、ビーガンでない人たちの関わり方などです。自称ビーガンな私にとっては、共感する部分もあれば、見習わなければならない部分もありましたね。
いやあ、なんというか、パソコンもそうなんですが、肉食って本当に無駄が多い習慣だなということに気が付かせられました。家畜動物たちを太らせるために大量の穀物を栽培して、殺して、解体して、肉にしなければならない。肉食によって引き起こされる様々な健康問題に苦しまなければならない。常にダイエットを心がけ、ダイエット器具やダイエット食品や食事制限用の薬物に大金を注ぎ込まなければならない。不衛生で窮屈な空間の中に動物たちを押し込んで生き延びさせる為に使用される抗生物質の乱用によって、人間に抗生物質が効かなくなるという問題やトリインフルエンザや狂牛病といった問題に怯えて暮らさなければならない。食品のために動物たちが殺されているという罪悪感を意識しながら食事をしなければならない。地球温暖化や飢餓問題の貢献者として生きていかなければならない。

このように、肉食をしている人たちは常に健康問題や環境問題や飢餓問題や動物問題と戦かわなければならないのです。果たして、これらの問題は、ただ「怖いね。」と思うだけで解決するなのでしょうか?私たちに人間は、狂牛病やトリインフルエンザに怯えながらも牛肉や鶏肉を食べなければ生きていけないのでしょうか?肥満に苦しむ子供たちを、ただ見ていることしかできないのでしょうか?こうして考えてみると、どうしてビーガンの心が穏やかであるのかが少し分かる気がします。日本でビーガンとして生活していくのはまだまだ大変。でも、それは、ただ物や場所があるかないかの問題だけなんですよね。だから、ビーガンというライフスタイルは、こういう問題さえなければ、本来肉食よりもずっと楽な生き方なんだと思いますね。

小説「わたし、今夜からヴィーガンになる」は、ビーガンではない著者(?)が突然ビーガンになることを宣言した同棲中の女性との関わりから始まります。最初は、あまりにも一方的な世界の変化に戸惑い、次第に二人の距離が離れていってしまうんですが、徐々にお互いを理解し始めるという内容のお話です。「Crash(クラッシュ = 衝突)」という映画のような感じですかね。このお話も映画にできちゃうんじゃないですか?もしそうなったら、今の糞塗れの日本映画の評価も少しは見直されるのではないでしょうか?

「ビーガンを気遣い、肉なしのカレーを作ってあげようと決意したものの、日本のカレー粉のパッケージには、動物性の原材料名がズラズラと書かれていた。」「外国の有名人のほとんどがベジタリアンなのに、日本のベジタリアンの有名人は少ない。」「肉も魚も牛乳も卵もない。けれどもハンバーグや唐揚げが食べられる。アイスやケーキも食べられる。外食もできる。」「ビーガンという言葉を聞いたことがないような人たちが、実際にはビーガンという言葉の意味を知っていた。」「ビーガンでない人たちが食品のために殺されている動物たちを知って思ったこと。」「ビーガンでない人がビーガンを理解した瞬間。」などなど。ビーガンにとっては、勇気や希望を与えてくれる良い小説です。感動しました。

ビーガンというライフスタイルは、やっぱり「Think different.」だと思います。ビーガンとして生きている人たちの理由はそれぞれ異なるし、家族や友人が肉食をしていようが、他人に非難されようが、理解してくれる人たちがいなくても構いません。ビーガンは、他人の意見に左右されず、自分の意志で選択した人たちのライフスタイルです。自分一人だろうが肉食の問題を訴えかける人たちもいるが、暴力を振るって強制するような人たちはいません。動物性の食品が食べられない理由がある子供たちに、無理矢理今の学校の給食を与えるような人たちもいません。ただ肉食の問題を伝えているだけであり、気付いてもらえれば良い考えているだけです。このことからも、ビーガンというライフスタイルが「Think different.」だと思います。

ただ、ビーガンの人たちに共通する理由はやっぱり「愛」だと思います。ビーガンは、地球が人間だけのものではなく、動物も自然も地球の住民であり、家族であるという認識し、健康問題や環境問題や飢餓問題や動物問題に立ち向かい始めた人たちのことだと思います。この本は、ビーガンの本ですが、やはり「ビーガンってなに?」という人たちに読んで貰いたい人ですね。もし、知り合いにそういう方がいて、ビーガンのことを理解してくれなければ、一度この本を薦めてみるといいかもしれません。


ちなみに、この本の著者である北野玲さんという方は、自ら「Macをこよなく愛しています。」とおっしゃられているほどのMac愛好家で、この本のデザインなども手がけていらっしゃるそうです。この「わたし、ヴィーガンと出会う」という本にもMacが度々登場し、「ビーガン」という言葉の意味を伝えることに貢献しちゃっています。いやあ、Macを愛するVegetarianとしては、とってもうれしいことですね♪北野玲さんは、この本の他にも「わたし、捨て犬と出会う」や「<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4750002208?tag=maccomblo-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=4750002208&adid=0RXGZGQTPG4QNJ8WKCPK&
" target="_blank">わたし、菜食と出会う
」などの本も制作されています。興味のある方は、是非そちらの方も読んでみて下さい。

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