毛皮産業は、動物虐待への非難を反らすために毛皮が環境に優しい製品であるというキャンペンーン活動を行っていますが、この声明は、真実ではありません。実際に、イギリス、デンマーク、オランダ、イタリア、フィンランドの広告規制委員会は、毛皮が環境に優しいと訴える事を詐欺行為として禁止しています。工場畜産と同様に、毛皮動物飼育農場は、集中的に大量の糞便を産出させているのです。世界のキツネ飼育農場の65%を抱えるフィンランドでは、毛皮の為に殺される動物達の糞便が下水処理されていない100万人の糞便に匹敵したという報告が出ています。
水質汚染と大気汚染動物の糞便には、高濃度のリンや窒素が含まれています。この糞便は、一度雨が降れば、川などの水域に流れ込み、土壌に染み込んで、地下水を汚染する事さえあります。
動物の糞便に含まれる栄養素は、水中の酸素を奪う藻の異常繁殖に繋がっており、より影響を受けやすい魚達を死に追いやり、人間に適さない水を生み出しています。フィンランドのカウスティネンでは、毛皮動物飼育農場によって非ここされた水質汚染のために、地下水の利用が止められ、水流の道順が変えられています。
一方、アメリカでは、毛皮動物飼育農場協会が五大湖地域の地元政府に水質基準を下げるように働きかけています。また、ウィスコンシン州の天然資源省は、地下水汚染の原因として毛皮動物飼育者に抗議さえ行っています。
スウェーデン最大のキツネ飼育農場は、地元の水源を汚染する活動を行っていたとして、1998年1月に閉鎖が命じられています。「ScientiFur」という雑誌は、同時期に、毛皮動物飼育農場周辺の土壌が線虫に汚染されているというポーランドの研究結果を報告しています。同じ問題に取り組んだ研究者達は、毛皮動物飼育者に井戸の位置の確定を慎重に行うように忠告しています。
フィンランドの毛皮動物飼育場は、毎年1500トンものアンモニアを産出しており、深刻な大気汚染を引き起こしています。この大気汚染のために人間が生活する事さえ出来なくなりましたが、農業都市計画法では、付近の住民に困難な選択を迫る事しか出来ませんでいた。
侵略者毛皮動物の養殖のために様々な動物達が未知の生息環境へと追いやられています。1830年代、露米会社は、アラスカの島々にキツネを放り出し始めました。この島々には、捕食者がおらず、キツネの繁殖に快適な環境だったのです。これは、後の、殺しの時期まで大量の動物達を集中的に飼育するという毛皮動物の養殖を行う前の試みでもありました。
この初期の毛皮動物の養殖の試みには、計り知れない影響が潜在していました。外来のキツネが様々な海鳥を絶滅させるという事件を引き起こしたのです。シジュウカラガン(Aleutian Canada Goose)は、生息範囲を1つの島にまで追い込まれました。1987年の調査では、100頭以上のキツネで埋め尽くされた沖合の島々の海岸に生息する鳥が完全に存在しなくなっていた事が明らかにされています。
その後、毛皮の養殖品は、動物達をケージの中で飼育する方法が取られるようになって行きましたが、この習慣は、未だに存在しており、深刻な環境問題を引き起こしています。
毛皮のために設置される罠は、絶滅の危機に瀕した多くの動物達を犠牲にしています。1973年、ある猟師が連邦政府と共にネバダ州で2500羽の白頭ワシとイヌワシが捕らえられ、その内630羽が罠で命を落とし、解放された他の動物達も罠による傷によって命を落とした事を報告しています。
不自然な製品毛皮のコートの加工には、腐食性の化学薬品が使用されています。毛皮産業は、毛皮が生物分解可能であると主張していますが、生物分解可能なのは、生皮だけであり、実際に販売されているのは、クローゼットの中で腐らない毛皮です。1991年、環境保護庁は、有害廃棄物規制違反として、2つの毛皮加工工場に1億5900万円の罰金を支払わせています。1993年にもニューヨークの毛皮加工工場が同様の責任を問われています。それにも関わらず、毛皮産業は、未だに毛皮が自然な製品であると主張し続けています。
フォード自動車の研究者であるグレゴリー・スミス氏によって行われた研究では、人工素材の毛皮の加工に比べて野生で捕獲された毛皮の加工が3倍、毛皮動物飼育農場で養殖された毛皮の加工には、20倍も多くのエネルギーが必要である事が明らかになっています。
毛皮の生産には、海洋動物達も犠牲になっています。カナダやロシアの毛皮動物飼育農場では、動物の餌として、ますますアザラシやクジラの肉が利用されるようになってきています。
毛皮産業は、環境の強姦者です。ここで挙げられた真実は、毛皮の生産によって引き起こされる環境問題の一部の例に過ぎません。もはや、この産業は、虐待を受けている動物達だけでなく、私達人間が暮らしている、この地球さえも脅かす存在なのです。環境問題への取り組みは、地球に暮らしている全ての住民を守り、保護する活動を行う事であり、動物達を殺す事ではありません。